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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第11章 嘲る者
「先ほど大舞台のそばにいた娘だな?」
「はい、そうですが……」
「とある貴人がお前を見初め、茶の席へ招いてやると仰っている」
(え……?)
「ついて参れ」
「ちょ、ちょっと待ってください!そんな、急に言われても……」
「踊り子風情が武士に逆らう気か? いいから来い!」
「きゃ……っ」
私の手首を掴み、武士は有無を言わさず歩き出す。
見ると、もう片方の手は刀の柄にかけられている。
下手に逆らうと斬られかれない雰囲気に、ひとまず言う通りにするしかなさそうだった。
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