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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第3章 龍虎退治





『茜ちゃん……、私、その二人に会ってる…。絶対、言えないけど…』

『えっ…?』

『佐助くんはあの人たちと一緒に行動してるの。上杉の…織田軍の敵側の忍びなの……! 幸村と義元さんも、敵側の人間なのよ』

『じゃ、じゃあ…、佐助くんが放って置けない上司って…』

(ドジっ子どころか……、上杉謙信?!)

「舞様、茜様、どうかなさいましたか?舞様、 お顔色がよくないようですが……」

「っ……大丈夫。何でもないよ」

舞ちゃんが平静を装って、心配顔の三成くんに笑顔で答える

(絶対バレちゃダメだ。佐助くんと友だちだってことがバレたら……。私はどうなってもいいけど、舞ちゃんは……)

(それに、サスケくんが放って置けない上司って…、ドジっ子とかなんかじゃなくて、思いっきり猛将じゃない……ん?)

「…………」

(今、光秀さん、こっちを見てた……?)

背筋が凍り、目を上げられなくなる。

(気のせいだ、ただ目があっただけ……。『人の考えを読む』なんてありえないんだから。)

「敵はすでに、国境の我らが支城へ向かい進軍を始めたとの報告が入っております。数は一万に満たない模様。安土に攻め入る気はないようですね」

「挨拶代わりにまずは一戦、というわけか。戦狂いの軍神らしい初手だ」

秀吉さんの報告に信長様が面白そうに笑みを称え鉄扇を仰ぐ。

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