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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第10章 偽りの夫婦




それから座長さんは、一座の仲間を私たちに紹介してくれた。


「よく来たなあ、おふたりさん!」


「次の祭りまでの短い間だが、どうぞよろしく」


光秀さんは武将のみんなに対するのと同じように、楽士や踊り子さんたちに自然と対等に振る舞っている。

気さくにみんなと声をかけ合う様子を見ていると、光秀さんは本物の旅芸人なのだと錯覚しそうだ。


(誰も、この人が偉い武将だなんて思いもしないだろうな)


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