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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第9章 偽りの許嫁
舞に茜を任せて部屋を出た光秀。
部屋から遠ざかるふりをしただけで、茜の部屋の前で二人の会話に聞き耳を立てていた。
茜を信用していないわけではないが、万が一、余計なことを話されれば、茜自身を守れなくなる。
『–––話せ、茜。これ以上のことを俺がお前にする前に』
壁にもたれた光秀は、目を閉じると己のしたことを静かに思い出した。
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