• テキストサイズ

貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第9章 偽りの許嫁




あんな風に男に組み敷かれ、どれだけ恐ろしかっただろうか……

男の自分には考えつかないような恐怖だろう


(だが……ああする他なかった……)


使者との密会を見られたのは不覚だった。


裏切りが発覚したことで茜が自分から離れていくだけなら、さして構わない。けれど–––



あの使者に茜の顔を見られた。このまま放っておけばあの男は茜を消そうとするだろう。どんな手を使っても



(……脅し傷つけることでしか、この先お前を守れない)



茜の柔らかな手のひらに、包まれた時の感触を思い出すように自分の頰に触れる。

/ 573ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp