• テキストサイズ

貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第9章 偽りの許嫁





顔まで赤くなりそうになるのを必死に堪え平静さを装い、隠してあったバッグを取り出す


「そ、それでね、舞ちゃんにお願いがあるんだけど……。これ……私がいない間、預かってもらえるかな。五百年後の物だから、見つかると大事になると思って」


「うん。大丈夫!預かるよ。」


(あ……、そういえば……)


舞ちゃんにバッグを手渡す前に、中からスマホを取り出す。


(最後に電源を入れたのは、光秀さんと遠乗りに行った日だったっけ……)


遠乗りから帰ってから見た、写真の秀人はどれも笑顔で。
その笑顔の写真をあんなに穏やかに見れたのは、秀人を亡くしてから初めてだった。


/ 573ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp