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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第9章 偽りの許嫁
(ホストに入れ込む女の子の気持ちが、今ならわかる気がする……。)
絶対、ホストクラブだけには行かないと、私が心に誓っていると、慌てた様子でお客さんが店に駆け込んできた。
「光秀殿、こちらにいらっしゃいましたか!」
(九兵衛さん……?)
店に飛び込んできた九兵衛さんの表情に、緊張が浮かんでいる。
「どうした」
「信長様と秀吉様より、緊急のお呼び出しです」
「用向きは」
「それが……」
言いよどみ、九兵衛さんはなぜかチラッと私を見た。
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