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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第8章 謀反
「この状況で喜べるとは……つくづく能天気な小娘だ」
肩をすくめる光秀さんは、いつもの調子に戻っていた。
つまり、掴みどころがなくて余裕たっぷりで、私へかける声が少し、甘い。
(私の直感は、間違ってなかった)
いまだ命の危機にあることには違いない。光秀さんが裏切り者である可能性は限りなく高い。でも……
ほんの少しだけ、彼の本音を垣間見ることができた。
「お前が話す気になったのなら、茶でも点てるか」
「え……?」
「長い夜になりそうだからな」
…………
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