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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第8章 謀反
(どうして? 泣きたいのは、私の方なのに……。)
この人の考えてることが、本当にわからない
抱きしめて、宥めたくなる衝動を押さえ込むと、大きく息を吐いた。
(……もういい。私の負けだ。負けでいい)
「腕を解いてください。全て話しますから」
「何……?」
「なんで驚くんですか。あなたが脅すから、私は話すんです」
「……そう、だな」
わずかに乱れた私の襟をそっと正し、光秀さんは腕を解いた。
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