第8章 謀反
「私を……っ、殺しますか」
「それは避けたいところだ。お前をいじめるのはなかなかに楽しいからな」
こんな時でさえ、はぐらかすようなことをう光秀さんに、湧き上がった怒りが、恐怖とないまぜになっていく。
「お前が今夜見たことを黙っていてさえくれれば、何も問題はなんだが……。お人好しのお前は、織田軍の面々のために、いつ口を開くかわからない。そこで、俺なりにお願いの仕方を考えてみた」
(お願いの仕方……?)
「実は少しばかり、、舞やお前のことを調べていてな……」
(……! 舞ちゃんを…?)