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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第8章 謀反
…………
「……やれやれ、まずいことになった」
「光秀殿、何を悠長な! 今の話を聞かれて、あの者を逃すわけには……!」
「あの娘は少々、訳ありでして。私にお任せを」
…………
「はぁ……はぁ……っ、あ……!」
駆け込んだ裏路地で、鼻緒が切れた。
転びかけて、危うく壁に手をつき持ちこたえる。
息が苦しくて、鼓動が耳の奥で騒がしく鳴り響き、周囲の音が入ってこない。
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