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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第7章 虚心坦懐
光秀さんは前を向いたまま、流し目で私を見やる。
「俺は俺の都合で、お前を監視しているだけだ。お前の本心を聞きだしたのも、素性を知り、監視するための一貫に過ぎない」
「光秀さんの本音がどうであれ、私は、ありがたいと感じたんです」
「……そうか」
眩しげに目を細めたかと思うと、光秀さんは視線を前方へと戻し、速度を上げた。
(あれ……もしかして照れてる……? ……まさかね。)
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