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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第7章 虚心坦懐




少しだけ掴みかけたような気がした、光秀さんの本心は、もうすでに煙の中に撒かれてしまっていた。


長い指先は私の髪を絡め取ると、手遊びをするように梳きながら、ゆっくり遠のいてゆく。


「さて、馬たちの元気も戻ったようだし、そろそろ帰るぞ」


「……そうですね」


(……心臓の音、まだうるさい)


「それに、お前もな」


「…馬のついでですか」


いつもの調子に戻った光秀さんの後について、馬の元へ戻る。


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