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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第7章 虚心坦懐
「お前が意地悪をしてほしそうな顔をしているからだ」
「そんな顔、今まで一度もしたつもりないんですけど」
「自覚がないのか? 重症だな」
(え……?)
光秀さんが片手を伸ばし、私の顔に添えた。
頬のなだらかな隆起を、親指がゆるりと撫でる。
ドク、と、胸が内側から叩かれる音がした。
「……また、私をあやしてるんですか? 慰め?それともこれも、意地悪ですか?」
「さあ、どちらだろうな」
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