第6章 疑心暗鬼
(城下町の近くまで来てたなんて……!信長様の動向を伺ってたのかな?光秀さんは、顕如の動きに気付いてるんだろうか?)
「実はその時、つい、お城でお針子してるんですって話しちゃったんだけど……」
「えっ?!」
「だ、大丈夫かな…?」
「……それって、舞ちゃんの顔、見られてるってことだよね?」
「……うん。お針子の話ししたら、顕如って人、凄くびっくりした顔したんだよね。」
「やっぱりさ、その話、誰かにした方がいいと思う!」
舞ちゃんは顕如に顔を見られてるうえに、お城で働いてることまで話してる。