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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第6章 疑心暗鬼
「え?!舞ちゃん、顕如って人に会ったの?!」
「う、うん…。前に城下町の外れで迷子になって、困ってた時に助けてもらったの…。」
さっき、光秀さんの口から聞いたばかりの首謀者の名を、今度は舞ちゃんから聞かされ、お茶菓子に出されたお饅頭が、ぽとり、と私の手から落ちた。
(そっか。顕如を知っていたから、怯えていたんだ)
「その話って誰かに話した?」
「ううん。さっき、光秀さんの話を聞いて気づいたから、まだ誰にも話してない…。」
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