第12章 それぞれが自覚した件について。
【 昨日先生と酔ってヤっちゃった
割と貞操観念が緩いサバ読み女子高生の場合。】
「おお、ちゃんと調味料揃ってる!!
………てか…玄弥…寝惚けてるのかな…。」
ダイニングキッチンだから
地味にここの家主2人の様子はみえるのだが。
玄弥は何で不死川先生の抱いている毛玉くんに
向けて掃除機を必死に押し当てて居るのか。
慌てる不死川先生がとても面白いが
寝ぼけていたとしても毛玉くんが可哀想だ。
あれじゃぁ、本当の毛玉扱いだよ。
「(……あの二人ちゃんと料理するんだ。
どっちもギャップで物凄くかっこよさそう。)」
まあとりあえず、天元がまたピザっ!!
と言い出して勝手に頼む前に朝食を作ろう。
今はピザ ほんとに食べたくないんだ。
そしてこの台所……確実に料理をする人の台所だ。
何とも……絶対かっこいいと思う。
「(…………昨日の不死川先生
めちゃくちゃかっこよかったな。)」
正直、そういう仕事をしていたから
夜の瀬はそりゃ人より多く経験があるけれど
ニヒルに笑いながら所々甘かった不死川先生は
間違いなく……かなりかっこよかった。
とりあえず全てにおいてかっこよかった。
腹が立つくらい私は好みだったのは否めない。
かなり私は不誠実だけど、仕方なかろう。
そもそも顔はめちゃくちゃタイプだし
どエロい筋肉してるしそりゃ…。
女として仕方ない。という事にしよう。