• テキストサイズ

君ありて幸福【鬼滅の刃/現パロ】

第11章 お前にキスがしたくなった件について。











「(……なにこれ……心臓破裂しそう…。)」
「(…真っ赤じゃねェか。…可愛いなコイツ。)」









真っ赤な顔をして固まる姿が
妙に可愛く見える時点でもう完璧に負けだ。

性欲は排除した筈なのに
単純に触れたくて、何となく抱きしめたくて
ドクン。と胸まで高鳴る始末で

気がついた自分の気持ちや
しっかり自覚してしまった特別に
色んな戸惑いが一気に押し寄せてきた。









「…吸わねェなら消せよ。」











俺がそんな感情と戦っているのに
手に持つだけで唇に近づけない煙草に
異様に腹が立って俺はソレを取り上げた。





驚いた顔とポカンと空いた小ぶり唇に
うっかり俺は目を奪われて
またそれに思考を簡単に乗っ取られた。











「………あ、あの。煙草…まだ………。」










俺は本当になんてマヌケ何だろう。


恐らく、吸わない煙草に腹が立ったのは
自分がコイツに触れられない理由が
この煙草が邪魔だったからなんだと思う。


それを排除してすぐに押し倒して
頬なんて触れてしまい、やっと触れたなど
甘ったるい思考とが焦った時にする
この下手くそな言い訳に目を細めて


お前が強請ったんだろ。なんて
都合のいい自己解釈を実行しようとしている。





/ 290ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp