第11章 お前にキスがしたくなった件について。
「…っ…。(け、結局誘っちゃったぁあっ!!)」
「(や、やべェ、手出しちまったァァ!!!)」
いやこれは…ぶっちゃけ本当に最高だったが
あきらかに状況的にはとてつもなく良くない。
酔って我慢できなくてヤっちゃいました!
ってやつだ。しかも”同僚が好きな生徒”と
という最低最悪のオマケ付きの大問題だろう。
「「(こ、これはきっとお互い本意じゃない。)」」
とりあえず、そのままにしておく訳にもいかず
物を引き抜いて処理をして衣服を身に付ける。
お互いもちろん童貞と処女では無いので
物凄くそれが淡々と進んでしまい
異様な沈黙がとてつもなく気まずい。
多分、も同じような心境で
しかもヤったら完璧に酔いが覚めたという
恐らく…本当に全く同じ現象が起きている。
酒がある程度強い奴はたぶんこうなるんだ…
経験的にそれはよく分かってる。
突っ立ってる訳にも無言で戻る訳にもいかず
ベットに腰掛けるとその横にが
ちょこんと腰掛けてきて横並びになった。
「あ”ー、。………悪ィ…。」
「…………わ、私も……ごめんなさい。」
やっと出てきた言葉は結局それで
とりあえず泣いたりそういう反応じゃない
ことに、本気でめちゃくちゃ安心した。
とりあえず、何にせよ事後は一服したい。
ベットサイドにある煙草に火を付けると
がウズウズとした目線を寄越したので
多分これも同じなんだろうなァ…。と
直ぐに理解した。…もうなんか喫煙も今更だろ。