第11章 お前にキスがしたくなった件について。
「天元以外の人とお酒呑むの久しぶりです。」
まあ、2人の性格経歴考えて
呑んでんだろォ絶対…今更かァ……。
と思って酒を与えたのだから驚かないが
何となく”酒呑んで結局ヤるんだろうな” と
男女2人きりの定番の流れを予想してしまい
今現状違くとも酷く類似しているそれに
そこだけは 教師 としてダメだろう何て考える。
「……お前は未成年何だから当たり前だ。」
それを言い訳にでもしないと
うっかり手が動きそうで半端なく落ち着かない。
抱けるか抱けないか 聞かれたら
圧倒的に 抱ける 相手なのが何とも困る。
さっきも考えたが残念ながら
色々抜きにしたら コイツは唆る というのは
拭いきれない事実なのは確かだろう。
「もうなんか今更と言いますか…。
お腹は良いけど、擽ったいですって。」
「わりかし俺ァ、末端が冷え性なんだよ。
まあ、こんなもんなのは分かってっから
家の中で呑んでる分には何も言わねェよ。」
まあ、けど本当に俺に対して
はその気が無いのだろう。
甘える様な仕草は癖のように自然にするが
先程自分の手が冷たいのを理由に
カーディガンとワンビースの間に突っ込んだ
俺の手は上に上がろうとする度に
やんわりと否定されて下げられている。