第10章 突撃自宅訪問でパニックな件について
「不死川先生のお膝も何か安心します。」
「まあ、今日だけなァ……。」
「俺のお膝ぁぁああっっっ!!!」
「宇髄先生、本当近所迷惑だから。
もう俺、本当に酔っ払い嫌い………。
けどこの酒美味しいです。…呑めました。」
「「(玄弥、めちゃくちゃ酒強いんだな。)」」
「え、お前本当に呑みきったのか!?
大丈夫か?派手に心配になってきた…。」
「コレならまだ全然呑めます!」
「「(コップでタランチュラ呑みきった。)」」
どうやら玄弥は酒がかなり強いらしい。
そんな姿に宇髄が目を輝かせているから
今日は多分もう全員潰れる勢いだろう。
何だかんだもこのペースだと
あろう事かウィスキーを一瓶飲み干しそうだ。
玄弥に驚いた顔をしているが
俺は割と本気でお前の酒の強さにも
さっきから驚いてるぞ。
「お前…マジで呑めるタイプなんだな!!
よし!!これも呑んでみろっっ!!」
「うわぁ、変な匂い…正露丸みたいだ。」
「あっ!!イエガーなら私も呑むっ!!!」
「呑んで良いからここで呑めェ…。」
「…ふ、不覚にもキュンとした。」
「不死川!!…お前もだ。派手に根比べだ。」
「おお、構わねェぞ。」
「(俺も巻き込まれんのかな、コレ。)」
まあ、たまにはこんな夜も良いと思う。
多分、本当に酔ったんだ。
本来今は腹が立つはずの宇髄も
宇髄に気に入られたらしい困り顔の玄弥も
あろう事か俺の膝にいるも
皆で仲良く幸せになれたらなんて
柄にもなくそう思うんだから
きっと俺は疲れて酔ってるんだ。
けど、何となく不快ではないから
今日はとりあえず俺も素直に楽しもうと思う。