第10章 突撃自宅訪問でパニックな件について
「…お前大変だなァ……。」
「……私……不死川先生も天使に見えます。」
感動した顔をしているが
多分、これが普通の反応だと思うぞ。
「危ねェからこっち来てろ。
気にするな、今日はもう無礼講だァ。
俺はお前が不憫で仕方ねェ……。」
「し、不死川先生っっ!!!」
こっちに来いと言ったら毛玉みたいに
飛びついてきたが悪い気はしねェな。
女としては見れないが
普段めちゃくちゃ頑張ってるから
少し毛玉みたいに甘やかすのも悪くない。
「……天元っ!!コレが大人っ!!!
分かる!?コレ大人の対応なんだよっ!!」
「大変だったなァ…。よく頑張ってるなァ。」
そうだな、コレは多分普通の大人の対応だ。
俺が撫でたくなるのも仕方ないだろう。
もうコレは宇髄がいけないと思う。
今日は金曜日だ。コイツはいつもみたいに
学校行って部活して時間外練習もして…。
こいつの事だ、しっかり勉強もしてから
風呂上がって…やっと寝れるって時に
大男の酔っ払いにココへ無理矢理担ぎ込まれて
友達相手に過去をほぼ無理矢理暴露して
俺の目の前で無理矢理下着姿を晒されたんだ。
もう、ちょっと可哀想だろうがァ………。
「……な、何でそんな仲良くなってんだよ!!」
「「今日は確実にお前のせいだよっ!!!」」
とりあえず、今日に関しては
宇髄が悪いと俺は本当にそう思う。