第10章 突撃自宅訪問でパニックな件について
「天使じゃねぇよ。…当たり前のことだ
友達なんだから。ここまででは無いにしろ
に何かあるのは分かってた。
けど、が良い奴って知ってるから
俺は何にも変わんないし、疑わないんだ。」
「玄弥……ありがとう。」
俺の弟は本当に優しく男らしく育ったらしい。
玄弥の顔は優しく微笑みながらも
何とも頼りがいのありそうな顔をしていて
ソレを初めて見た俺はとても驚いた。
いつの間にかこんなに成長していたなんて
一緒に生活をしているのに
全く気が付いていなかったんだ。
「何がだよ……。友達だろ?当たり前だよ。
泣かないでくれよ、ごめんな無理に話させて。」
「ごめん、玄弥が優しすぎて。
本当に玄弥と友達になって本当に良かった。」
「俺だっては大切な友達なんだ。
あの時もヒーローみたいに見えたんだから。」
「(色々悩んだが…本当に2人のことを考えたら
容認して正解だったんだろうなァ………。)」
何だかんだ色々あったと
大切な弟のこんな姿にうっかり感動して
少し目頭が熱くなったが
真横で気絶していた大男の唸り声が聞こえ
俺は一気にこの美しい現実から引き戻された。