第9章 派手男と雌狸の過去がヤバイ件について
「…。俺のプライドとかは良いのね。」
「(まぁ、そうだよなァ………。)」
未成年助けてたのに結局手を出しちゃった
ロリコンの元ヤクザ何て言われて
学校以外では働けないと言われて
学生もとい彼女に必死で庇われるのは
事実であったとしても少し可哀想だと思って
少し宇髄に同情していたら
が突然ポロポロと泣き出し
眉を釣りあげて怒鳴り出した。
「それを守るために必死なんだよ!!
私がちゃんと名前を残せばいいのっ!!
結果的に天元も認められるのっ!!
プライドだって守れる…。私や不死川先生に
こういう所見せるくらい後になれば笑えるから。」
きっと本当に宇髄を守りたいんだろう。
宇髄に縋り付きながら必死に気持ちを伝えるが
声は徐々に自信なさげに小さくなっていく。