第9章 派手男と雌狸の過去がヤバイ件について
「そのままド派手に一斉検挙だ!!」
「だろうなぁ!!お前何で捕まんねぇんだ!?
何でニュースになってねェんだよっっ!!!」
「ふふっ、私が必死に皆を逃がしたから
死人は出なかったけど全焼したんですよビル。」
「……………何で笑ってんだよォ。」
そりゃそうなるわな。
そしてなんでは笑っているのか
本当にもう謎でしかなくて頭を抱えていると
宇髄はお茶を1口飲んでから
ここからがミソだと今度は真面目に話し出した。
「親父が下っ端を使って
とオーナーに全部罪被らせたんだ。
ちなみにニュースにはなったぞ…わりと大きく。
それも火災ってことになってたけどなぁ。」
「…あぁ……では
あんなひでぇ逮捕歴になってたのか。
……成程なァ、やっぱそういう事だったのか。」
コレでの犯罪歴については
全ての説明が俺の中でやっとついた。
つまりあの放火の罪は実際は”宇髄の罪”で
本当は店舗も経営しておらず
無理矢理”未成年売春”をやらされてた
んで、ヤクザ絡みのその店は
裏でドラックも売ってた、そういう事だろう。
やっぱりは悪くなかった訳だ。