第8章 俺は色々と悩ましい件について。
「(……天元…流石に怒るかな………。)」
そして間抜けな”自分の始末”は
上手くいくだろうか、とてつもなく不安だ。
「(……何であんな話不死川先生にしたのかな。
天元にも直接愚痴だ不安なんて言えないのに。)」
自分の間抜けの引き金になった
うっかり零れた弱音は何でだったんだろうか。
”いい加減にしてくれこの自己中!”位に思ってた
不死川先生のばつ悪そうに困惑する顔をみたから
こっちまで困惑してしまったのかもしれない。
「(けど、今度は本当に仲良くなれるかも。)」
恐らく地獄である三者面談さえ
上手く乗り切れたら
周りの人がコソコソしてる噂みたいに
少しくらいは仲良くなれるかもしれない。
何だかソレが異様に嬉しいのは
きっと玄弥と友達で居るのを
許してくれたからだ。と私はそう理解した。