第8章 俺は色々と悩ましい件について。
「まて、お前何でこの高校に推薦で入れたんだ?
特待生も一応推薦枠の筈だよなァ。」
コイツは確か特待生で学費免除と住居支援
を受けていたはずだが、
そもそも特待生も推薦枠。
何で推薦なんて出来たんだか不思議だよな。
「………。(やばい、コレはまずいぞ。)」
ほら、気まずそうにそっぽを向いた。
真顔を何とか保っては居るが
面の分厚コイツが明らかに焦っている。
きっと俺のとんでもない可能性は正解だ。
「もちろん中学からの推薦なわけねェわな?
いくら頭が良くてもスポーツが出来たとしても
そんなデタラメな枠は流石にねぇぞ??」
中学卒業から3年も経っているのに
誰が推薦なんてしたんだろうか。
あり得るとしたら明らかに学校の関係者だ。
そして過去の流れ的に恐らく周りに
あまり人が居ないだろうの事だ
確実にその人間とは親密なんだろう。