第8章 俺は色々と悩ましい件について。
「不死川っ!!何て陰険な顔している!!」
「本当だ…そんな顔をされてはこちらの気まで滅入ってとても迷惑だし、そもそも大人なのだから顔色に分かりやすく出すのはどうかと思うぞ。」
今は昼休みだから教師陣がわらわらと
職員室に集まりだした。
飯をつつきながら大嫌いな生徒の事を
考えていた俺は確かに陰険な顔だったかも
知れないが、快活な煉獄はまだしも
ネチネチしてる伊黒には言われたくねェ。
「煉獄はまだしも、伊黒。
おめェは自分も陰険な顔してんぞ。」
「ははっ!!ちげぇねぇなそりゃあ!!」
「確かにそれは否定できんなっ!!」
ほらみろ、宇髄と煉獄もソレは同意見だ。
多分”陰険度合い”は俺より伊黒のが上だろう。
「なっ!!もういい!!これだからここの教員達は気に食わないのだ人をつまみの様にして笑って何が楽しいんだいったい。これだから男という人種がおれは嫌いなんだ。」
ほれみろ、このネチネチ具合だ。
捨て台詞にしては長すぎる言葉を吐いて
職員室を後にした伊黒を眺めていたら
キャッキャッ。と黄色い声が聞こえてきた。