第7章 俺の兄ちゃんがおかしい件について。
「う、宇髄先生…めっちゃ機嫌悪いな。」
どう見ても物凄く嫌そうな顔をしていた。
と俺の授業は同じだから
あの摘んでいる花は
多分美術の授業で使うんだろう。
「アレが原因だよな、多分。」
そして不機嫌の原因は
恐らく、というか確実に
俺も気になっているあの2人の姿なんだろう。
「…あん時の紙…何書いてあったんだろう。」
と宇髄先生が仲が良いのは
たぶん全校生徒が知っている。
特別目立つ2人はよく一緒に騒いでいて
見た目も良いせいか変な妄想までされて
女子の間じゃ”禁断の恋”なんて
2人が話す度にちょっとした騒ぎになるくらいだ。
そんな2人はあの日俺の目の前で
何やら意味深なやり取りをした。
レシートの裏には一体何が書いてあったのか
今思うとソレも目の前の光景の原因と
が俺を避け出した原因の様にも思えて
何だか物凄くソレが気になりだした。