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▲イケメン戦国▲おいしい刹那~官能集~

第2章 ジビエのスパイシー政宗風ソーセージ 森の薫りを添えて


声を我慢することも、快楽に呑まれないように堪えることも、全部煩わしくなってもうどうでもよくなる。








私は歯を食いしばることをやめた。








「──はあっ!……はぁあっ、ぁあぁっ、はぁあっ……」





躊躇うことなく声を上げる私を、もう政宗にもからかう余裕はないらしく、持て余した自身を一心不乱に打ち付けるだけ。









私たちはお互いを貪るように求め合った。











目に眩しいほどの青葉もぼんやりと霞み…


清々しい若葉の香りに交じる生々しい匂い…
 

歌う小鳥の声はふたりの喘ぐ声がかき消した……









だから私たちは気づく由もなかった。








雨も降っていないのに、水雫が地面を叩く音…








足元にできた小さな水溜まり…












そして…







時折、周りの木の葉たちがさやさやと揺らめくのは…







風の仕業か…








それとも──









終。


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