第8章 婀娜な紅葉に移り香を~アダルート※18禁領域※
いま引き抜いたばかりのソレが再びぬくもりに包まれる。
「おいっ、〇〇……」
小さな口いっぱいに俺を咥え込んで〇〇が頭を上下させると、竿の側面を頬の柔肉が涎でぬらぬら滑って、唇が亀頭の首に引っかかるたび、腰が浮き上がる感覚に吐き出してしまいそうになる。
それを必死に堪えているところに、今度は舌先で鈴口をてろてろと舐め回され、頭を殴られたような衝撃が走った。
「っ!…そんな手管をっ、教えた覚えはないぞっ…」
堪り兼ねて抵抗するが、その華奢な身体を押し返す事すらできないほどに全身が痺れたようで力が入らない。
普段の〇〇からはとても想像できないほどに、俺の魔羅を夢中で咥える姿は、まるで男を誑(たぶら)かす女狐のような、妖艶で危ういものだった。
(さっきまで恥ずかしがって顔を覆っていた〇〇はどこへいった……?)
見たことのない連れ合いの姿に、柄にもなく狼狽えてしまう。
(いつもは初心で愛らしい〇〇を、一体何がそうさせた──)
(──ああ、俺か……)
『特別な日』に、極上の馳走を食したいと、熟れた身体が欲しくて欲しくて堪らなくなるよう仕込んだのは、紛れもない自分自身だったことを思い出す。
ならば──
(責任をとってやらねばな……)
「〇〇…っわかったから口を離せ…っ」
無我夢中な〇〇をどうにか宥め、ゆっくり身を起こす。
煽られた熱で朦朧とする頭を落ち着かせるため ふうっ と短く息を吐くと苦笑が零れた。
「随分とおねだりの仕方が上手くなったな……」
顎を掬って唇についた雫を舐めとり、最後に ちゅっ と音を立てひとつ啄む。
「わかった……お前が満足するまで、くれてやろう──」
上手におねだりできた褒美とばかりに、もう一度その身体を組み敷いて、快楽を与え続けた。
〇〇が音を上げるまで──