第11章 【寸話/18禁】化粧直し
感じ過ぎて止まらない愛液と…
絶頂するたび吹き上げる飛沫と…
注ぎ込まれる白濁と…
部屋中にまき散らした、ふたりの如何わしい匂いにまみれたその夜の光秀さんは…
少し、強引で…
とても、甘くて…
すごく、いやらしかった。
そして、いよいよ私の身体が限界を迎える頃──
耳許で喘ぐ荒々しい吐息が、彼もその時が近いのだと教えるけれど…
私はそれを待ってあげられそうになくて…
光秀さんの手によって艶やかに化粧直しを施された私は、最期にひと際鮮やかに色づいて、真っ白の中に堕ちていく途中…
「……綺麗だ、〇〇」
そう囁く声を聞いた──
おわり。
2021.2.21