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★イケメン戦国★明智光秀と、はぶ・あ・ぶれいく♪

第1章 君が教えてくれたこと


それは、私と光秀さんが恋仲になって間もない頃のこと──









密かに心に巣食うものが、私の頭を悩ませていた。










針子の仕事で安土城に赴く以外は、日々の殆どを光秀さんの御殿で過ごすようになったのだけれど…

一緒に過ごせる時間は、以前より減ってしまった。

光秀さんは私を危険に晒したくないと、戦場には連れて行かなくなったから。

矢や鉄砲の弾が飛び交う中を、光秀さんの背中に隠れて怯えていた頃が、今では懐かしく感じる。

けれど、この乱世では戦場を離れたからといって、安全とは限らない。

一緒に居る時は、危険が及ぶようなことがあれば、光秀さんは身を挺して私を守ってくれる。

でも、光秀さんが戦場にいる間、それは敵わない。

『離れている間はお前を守ってやれない』と、最低限、自分の身を守れるように、光秀さんは今でも時々、鉄砲や護身術の指南をしてくれる。

更に、自分の身を守るためには、世の情勢も知っておく必要があると、仕事がお休みの日には、私のために講義もしてくれる。





今日もその社会情勢の講義の真っ最中だったのだけれど──





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