第1章 糞最悪な日
まだなにかされんじゃないかと思ってんのか.......?
「たかが女におびえてんじゃねぇーよ」
「怯えてないね!!……お前なんでワタシにひろてまで優しくするか…」
なんで……ねぇ。正直に言った方がこいつも楽だろう。
「拾ったのは任務だから。だが優しくすんのは……あれだ、気まぐれだ。そうそう、餓鬼だろうと働いて貰う、最低限衣食住は揃えてやっから此処にはかえってくれば何してても俺は文句言わねぇ」
間違っても俺の為とか言ってなんか盗ってきたら拳骨な。と付け加えて風呂から上がる。餓鬼は黙って頷いて着いて風呂から上がった。
その後服を着せ最低限のものが揃った部屋を与えた。
「んじゃ、後は好きにしろよ餓鬼」
「餓鬼じゃないね……フェイタンね。」
「そうかよ。んじゃフェイタンせいぜい生きのびて見せろよー」
フェイタンを部屋に置いていき夕飯を作りに台所に行く。今日はカレーでも作るのとにした。この教会の地下には自分の能力によってほぼ無限に食物が季節を問わず実っている。種と水さえあればどうにでもなるし、外にも畑がありそこはトラップが仕掛けてある植物達はこの教会に忍び込んだ馬鹿どもから生命力を奪うこともできる、お陰でずっと若々しくいられる。ま、子供は無傷で放り出すけどね。
煮込んでいるとフェイタンが戻ってきた。
「なにしてるか」
「風呂は終わったのか?見りゃわかんだろ飯作ってんだよ」
「メシ……」
ぐうううううっとフェイタンのお腹から催促の音がなり見やると咄嗟に身構えたフェイタンをみてため息を着いた。
「チッ…何構えてんだよ何もしねぇって言ってんだろ。おらそこの棚から器出せメシだメシ。」
フェイタンはギリギリ届く棚から器を出して警戒しながらも持ってくる。そこに白米を盛り野菜たっぷりのカレーをかけてやる今日は鳥肉が手に入ったので鳥の野菜カレーだ。それを見たフェイタンは首を傾げて器の中身を見つめてる。
「……これなにか?うんこか?」
「カレーだ馬鹿ぶっ飛ばすぞ糞餓鬼」
ゴンッと拳骨をフェイタンの頭に落とし。スプーンを投げ渡す。自分は前の席に座り手を合わせる
「頂きます。ほらお前も手を合わせろ、盗みや殺しなんぞしても構わんがメシだけには礼儀をはらえ。頂きますご馳走様だけは言っとけ。熱いから火傷すんなよ」
「……いただきます」