第4章 キセ+カレシ
「何、無視ってんだごらぁぁぁぁあああ!!!!」
「いってえ!!!!何するんスか!笠松センパイ!!!!」
「ぁあ?おまえが帰る準備しねえからこっちは一行に帰れねんだよ!!!」
センパイに蹴られた尻を涙目になりながら撫でていると、またすごい形相でにらんできたから素直に帰る準備をすることにした。
その際ちらりと誠凛側を見てみると先程俺が見てた娘と目があった。
一瞬、どきりとしたが俺はいつも女の子に向けている笑顔を見せた。
これでちょっとは意識してくれるはず………と考えていた俺は甘かった。
その子はキョトンとした表情で俺を見たあと、いぶかしげに首を捻ってまた直ぐに誠凛側の方を向いてしまった。
え、脈無し!?