第1章 iw×fk
ふっかを抱えてレッスン室を出た俺は1回立ち止まった。
待てよ……勢いで出てきたはいいけど、ふっかの家分かんない…
あと行けたとしてもどこがなんの部屋とかまったく知らないし……
マ「岩本さん、どうします?」
腕の中のふっかを見ると呼吸が荒くなってて……
深「はぁ……はぁ……ひかる?……はぁ……ごめんね……」
うん。決めた。
「俺の家、行ってください。」
マ「はい!」
そうしてマネージャーに送ってもらって……
今俺ん家のベッドにふっかを寝させてる。
さっきまでずっと俺に謝り続けてたふっかも、車が走り出した頃にはもう寝てて……
俺としても謝られるのは苦しいから、寝てもらってた方がありがたい。
「ごめんな……ふっか……俺がやめさせとけば……」
スースーと寝息を立てているふっかの頭を撫でながら考える。
これからどうしよ……
俺は舘様みたいに料理出来ないからお粥とか作れないし……
とりあえず熱でも測るか……
ふっかの着てるTシャツの裾をまくり、ふっかの脇に体温計をさした。
ピピッピピッ!
しばらくして音が鳴ったと思ったら……
はぁ!?あいつ39度もあるのに踊り続けてたのかよ!?
苦しかっただろうに……