第1章 その名は神楽ちゃん!
ザァァァァァァァ.......
今日の吉原はどしゃ降りだ。
プラスチック製の和傘を持って人通りの少ない吉原を歩く
貴「あーあ..、そこら辺を歩いてる男から金を巻き上げようと思ったのに.....」
その小柄な体格と持ち前の容姿からはあり得ないほどの悪人ブリで呟く少女。
ドンッ
?「...っ!!いってぇぇぇぇ!!!!」
ふいに身なりの悪い男がぶつかってきた。
......といっても明らかに向こうからぶつかってきたのだが、
子分1「兄貴ぃぃぃぃ!!!大丈夫すか!!」
子分2「オイコラてめぇ、ウチの兄貴になにしやがんだぁ!!!!!」
兄貴「まてまて、お前ら。」
勢いがついた子分達をなだめるように手を置く。
...何がしたいんだろうか。ただの茶番劇にしか見えない。