第7章 満開
あれから季節は夏を迎えた。
里にできた居酒屋と言う場所で、私とマダラ様、そして柱間さんの三人でお酒を酌み交わしていた。
柱間「めでたいんぞ!マダラ!」
私とマダラ様は柱間さんに結婚をすることを伝えた。
あの春の季節、恩人の前で思いを伝え合った私たち。
その日のうちに、マダラ様からドストレートなプロポーズを受けた。
一応、プロポーズの返事はイエスで返したが、いささか急すぎたので、とりあえず口約束(婚姻)という形にした。
イズナ様にもご報告をし、一族皆にも伝え、恋人同士としての生活を始めた。
イズナ様は涙を流して、祝ってくださった。あの涙は、忘れることは絶対にないだろう。
そして数か月を過ごし先日、しびれを切らしたマダラ様が襲い掛かるも同然に「すぐにでも籍を正式に入れる、異論ないな」と言われたので、考える暇もなく首を縦にふった。
二つ返事だった。
その後すぐに、設立されたばかりの里役場に婚姻届けを提出した。
慌ただしく訪れた役所の者は私たちを見て笑っていたかもしれない。けど、『おめでとうございます』と言って祝ってくれた。
その報告を忙しい柱間さんに伝えに来たのが今日である。
マダラ「耳元で叫ぶな…耳が痛い」
柱間「なんぞ~?ノリがわるいの~」
マダラ「ノリもあるか…」
最近は里の基盤作りで忙しくしていたため、こうして二人が酒を酌み交わすこともなかった。
そのため二人は酒も進み、話しも盛り上がっているようだった。
雪華「柱間さん、お注ぎしますよ」
柱間「む、すまんな!」
雪華「いえ…」