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ノゾキはダメです!!【短編集】【鬼滅の刃】

第22章 数学教師 不死川実弥 ③


『悪い、先に帰っててくれ』

ーまたか…

私は短くため息をもらし、スマホの電源を落とした。
遠目から実弥の席を見つめると、そこに彼の姿はなく、紙の束が積まれているだけだった。
昼休憩に買ってきたブラックコーヒーを喉に流し込むと、心なしかいつもより苦く感じる。
国語教員としてキメツ学園に就職した私は指導教員だった不死川実弥先生と恋に落ちて、付き合った。
一緒に帰って、実弥の家に行って…なんてデートを最初のうちは繰り返していたが、やはり学期末ともなるとそうはいかない。
問題児クラスを受け持っている実弥は成績の調整や、追試の準備に追われていて、普段の繁忙期よりも忙しくしている。
だからといって、ここ2週間は実弥と過ごしていないことに私だって色々と悶々としてくる。
私は勢いよく席を立ち上がり、実弥がいるかもしれない資料室へと向かった。
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