第19章 数学教師 不死川実弥②
「チッ、次で降りんぞォ」
実弥は私の手首を掴み、腰を引き寄せた。
手のひらからの温度ですら心地よい快感になっている。
『__駅、__駅です』
人々がゆっくりと動き出す。
実弥に手首を掴まれたまま、私は電車を降りて駅を出た。
「ねぇ、どこ行くの?」
「はァ?決まってんだろうがァ」
歩いて3分くらいのところはラブホ街だった。
実弥は1番手前にあったラブホに入り、チェックインを手早く済ませてエレベーターに私を押し込んだ。
「我慢ならねェ」
「ちょ、さねっ、んっ…ふぅ…」
エレベーターで3階まではすぐなのに、実弥は私に深い角度で唇を重ねて、自分のモノを私のお腹に擦りつけてきた。
チン!と明るい音が鳴り、エレベーターのドアが開くと、そこからは竜巻のごとく速いスピードで部屋まで行き、私は気付いたらベッドに押し倒されていた。