第17章 【下弦の伍】累
「一気にがいい?それともゆっくり?」
累くんは魔羅を入れないまま、ぬるぬると私の秘部に擦り付け、私の返事を待っていた。
ときおり、敏感になった蕾に魔羅が擦れ、快感が走る。
「ゆっ、ゆっくり…」
「分かった」
ーうっ、痛い…
温もりなんてない魔羅が蜜壷へと入ってきた。
指とは比べ物にならない圧迫感と、無理やりこじ開けられた痛みにそこは裂けているのではないかと不安になる。
「累くん、お願い…抱きしめて、それか口吸いしてぇ…」
目じりから痛さと何かが混じった涙がこぼれ落ちる。
累くんは身をかがめて、私の涙を舐め取り、そのまま頬をなぞって唇を重ねた。
私の涙の味がして少ししょっぱいが、2人の唾液で混じり合うともう何も分からない。