第17章 【下弦の伍】累
「そう?君がこういうの好きだっていうならずっとこのままでいるよ」
「あ…累くん…」
冷たい手が鎖骨をなぞって、また胸に戻ってきた。
「もうここ、こんな硬くしちゃって…沙織は変態なんだね」
ピンと勃った胸の先端を累くんは親指と人差し指でつまんで、上に引っ張る。
ピリッとした快感が走って、小さな嬌声が漏れた。
「変態なんかじゃない…あっ、ン…」
指先で軽くつぶすように先端を摘まれると身体は小さく跳ねた。
「あの男は抱いてくれなかったんでしょ?こんなに可愛いのにさ…」
累くんは胸を持ち上げて、赤い舌をちろりと覗かせて、先端を口に含んだ。
「あぁっ!ん、それだめぇ…」
ぢゅる、と先端と唾液を啜り上げる音は聞いている方が恥ずかしくなってくる。