第15章 体育教師 冨岡義勇 錆兎
「これ以上締めるな…」
冨岡先生の堪えて苦し紛れに絞り出された低い声が耳に届く。
「んぶぅ、んっ、んん、っはぁ、ああっ、イッちゃう…!あっ、んぐぅ?!」
「口を離すな…ご褒美に俺のを飲ませてやる」
錆兎先生が私の頭を掴み、強引に前後に揺らす。
鼻でしか息が出来なくなって視界がどんどん霞んでいく。
「イクぞ、沙織」
ーえ、今冨岡先生、私の下の名前…
「んっ、んむ!ふ、ふっ…んっ、んんん〜〜〜!」
甘くて強い電流が全身に流れた。
背中に冨岡先生の熱い液体が、口の中には錆兎先生の熱い液体が放たれた。
ーあ、これ錆兎先生の…
ごくり…とゆっくり嚥下すると、苦くてどろどろした液体が喉を通っていく。
「飲んだのか、偉いな沙織」
優しく微笑んで錆兎先生は私の頭を撫でる。
きゅん、と胸の奥が高鳴った。