第14章 【炎柱】煉獄杏寿郎
杏寿郎はさっきいた場所に胡座をかいて座り、もう一度魔羅を出した。
青く血管は浮き出ていて、全体的に赤みが増して膨張しきっているソレを私は優しく手で握った。
「ごめんなさい…私、ここからどうすれば良いのか分からないの」
「では…ゆっくり上下に動かしてくれ」
私はこくりと頷き、上下にゆっくりと動かした。
滑らかな手触りと火傷しそうなくらいの熱さが手に伝わってきてなんとも言えない気持ちになる。
ー本当にこんなのでいいのかしら…
杏寿郎を見てみると、杏寿郎は眉を苦しそうに寄せて息を少しだけ荒らげていた。
その様子を見て私は杏寿郎が感じてくれているんだと分かり、嬉しくなった。
もっと気持ちよくしてあげたい。
私は試しにしごく手を速くしたり、先っぽを親指でぐりぐりと指圧してみたりした。
「っく…沙織、君は本当に魔羅を触ったことがないのか?」
「なっ、ないわ…!杏寿郎が初めてだもの…」
そう、いつだって杏寿郎としたことは初めてだった。
杏寿郎は私の隊服のボタンを外して、胸に巻いていたサラシを解いた。
「あっ、や、触ったら出来ない…」