第14章 【炎柱】煉獄杏寿郎
私は街の甘味処である人と待ち合わせをしていた。
来てくれた人が奢ってくれるだろうと、団子はすでに6本目だ。
「お〜、ド派手に待たせたな!」
ジャラジャラとした装飾に、キラキラと輝く額当て。
元忍だというが大柄だし、自分の存在を隠す気なんてさらさらないような人が私の元へやって来る。
「宇髄、遅いわよ」
私は緑茶を1口音を立てて飲み、椅子の上に置いた。
「ここの甘味奢ってチャラにさせんだろどうせ」
「よく分かってるじゃない」
宇髄との共同任務はもう3回目でその度に宇髄が遅れてきて、私は甘味を奢らせるようにしていた。
「で、今日はこんな早朝からなんだ?」
「今日は隊士達の訓練よ、その後に任務」
「あ〜、そうだったわ」
私と宇髄は特に話すこともなく、訓練場である山に向かって竹やぶを進んでいく。