第2章 歴史教師 煉獄杏寿郎
「うおおおおーー!! 」
「おりゃーーー!!!」
「かかれーー!!」
いまは歴史の授業中です。
男子たちは騎馬を組んで相手の大将の帽子をとろうとしています。
「いいな…私もやりたい」
私はやりたくてうずうずしていた。
チラッと煉獄先生を見るとわははは!と大声で笑ってみんなの様子を見ていた。
「おい!沙織!乗れ!」
「えぇ?!伊之助?!きゃー!」
私は伊之助に拒否する間もなく担がれてしまった。
「紋逸役に立たねぇからよ!おら!いけいけ!!」
「はっ、はや!怖い!」
床を見ると地面で善逸が伸びていた。
伊之助は教室を縦横無尽に走り回り、帽子を取らなくても周りは伊之助の勢いに負けてバタバタと倒れていく。