第13章 ○○○ーを覗かれて…
「はぅ…!ん!あっ、あぁ…!ぎゆう…!」
ーもう少しで、イきそう…!
私は絶頂に向けて、バイブを動かす手を速めた。
どんどん快感は全身に広がり、声が上ずってくる。
「ーおい、何してる」
「えっ…?」
閉めたはずの扉が開かれ、そこには私がよく知る人物の姿があった。
キャリーケースを片手に、私の部屋の扉を開けたまま、固まっているスーツ姿の義勇がそこにいた。
「どうしてここに…?」
私は思わずバイブを動かす手を止めた。
与えられる快感を待ち望んでいた体は小刻みにピクピクと跳ねる。
見られた。
その恥ずかしさで今すぐにでもどこかに消えてしまいたかった。
「予定より早く終わったから帰ってきた」
「そんなの知らないんだけど…」
「LINEはしておいたぞ」
ベッドのワキに置いておいたケータイを見ると、確かにメッセージが届いていた。