• テキストサイズ

ノゾキはダメです!!【短編集】【鬼滅の刃】

第9章 宇髄天元➕煉獄杏寿朗


「ん?あれ、ハンカチがない」

体育から戻ってきて、制服のスカートのポケットに手を突っ込んでみると、なにも入っていなかった。

「どこかに落とした?」

カナヲは辺りを見渡してくれるが、なにも落ちてはいなかった。

「体育の前って…美術だっけ?」

「うん」

今日の美術は絵の具を自分の手に塗って、それで絵を描くといったことをしており、美術室に備え付けの水道で手を洗って、ハンカチで拭いた。
そこからのハンカチを持っているはずの自分の記憶はない。

「あ〜…美術室かも」

そんな気がしてきて、私は大きくため息をついた。
今は放課後だから、少しのぞいてハンカチを取りに行くことは造作もないだろう。

「ごめん、カナヲ、教室で待ってて!」

私はカナヲにそう言って、美術室へと走り出した。
/ 525ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp