第7章 数学教師 不死川実弥
ピンポーーン…
「あれ?いないのかな?」
ー今日はお休みって聞いてたんだけど…
日曜日。
私は今日、お付き合いをしている不死川先生のお家を突撃訪問していた。
数学の問題で分からないところがあるからっていうのもあるけど、本当は先生に会いたかっただけなんだけどね。
告白をOKされたときも嬉しかったけど、お家教えてくれたときも同じくらい嬉しかったなぁ…
そんなことを回想していると、インターホンから声が聞こえてきた。
「あァ?沙織?なんでお前いんだよ」
「数学で分からないとこあるので来ました!」
数学、というワードに先生が弱いのを私は知ってる。
先生がインターホン越しにため息をつくと、ガチャリと玄関の鍵が開く音がした。