第6章 時透無一郎
「これ以上濡れたらノーパンで帰ったらいいからいいのか」
ーそ、それはやばい!
1人で納得している無一郎に脱がしてくれと頼むのも気が引けた。
そこで私はあるひとつの案を思いついた。
「自分で脱ぐからさ、無一郎も上の体操服脱いでよ!」
無一郎は一瞬目を丸くした。
「え…いいけど」
無一郎は膝立ちの格好になり、体操服を脱ぎ捨てた。
その間に私も下着を脱ごうと思ったが、その所作から目を離せなくて、脱ぐ暇なんてなかった。
体操服を脱ぎ捨てるとそこからはさっきの試合のあとにみた完璧な腹筋があらわになり、私はごくりと唾を飲んだ。
「あれ?脱がないの?」
「きゃあ!」
無一郎は私の下着に手をいれて、一気に下へと引き抜いた。